2014年05月
山辺の道
Thank you for time.
今週は、学校行事の撮影で奈良公園に。
この時期の奈良公園界隈は、修学旅行や遠足といった学校行事で訪れた学生や外国人の観光客で溢れかえっている。
奈良公園を訪れた学生らでよく見かける学習活動に、外国人観光客へのインタビュー活動がある。事前に予習してきた英語で話しかけてコミュニケーションをはかるというもので、自身が撮影を担当した学校の生徒もこのインタビュー活動を行っていた。
撮影前には「Picture OK?」と簡単に許可を撮ってから撮影する。ほとんどの観光客は「OK」と快く許可をくれる。
生徒たちのインタビューが終わったら、すぐに「May I take your picture with student?」と声をかけ、写真を撮り終わったら「Thank you for time.」。
ほんの僅かなやり取りだが、異文化は刺激的である。
PORTFOLIO
先日初めてフォトブック制作のサービスを利用して1冊の写真集を制作してみた。
野良猫をテーマにした内容のもので、タイトルは当ブログと同じく「STATE OF LIFE」。2008年から2013年までの5年間に撮りためたものからセレクトして仕上げた。
仕上がるまでは大変だったが、ひとつの完成形にして区切りを付けられたいと思い奮起。作ってみて実感したのは、写真はモニターではなく紙に出力することで大きな形になるんだと思ったこと。
今後、Lights と ZPNG という2タイトルの写真集の制作を予定している。
Lightsは光をテーマに、また、ZPNGは日本をテーマにした内容のもので構成を進めている。まだ写真のセレクトと現像の段階ではあるけども、形にすべく少しずつ作業中である。
道後温泉
今週は、仕事で愛媛県の松山市を訪れた。
松山は毎年仕事で訪れる機会があり、訪れた際には必ず足を運ぶ道後温泉で一年ぶりにシャッターを切った。
道後温泉は、建物四方の側面が同じ建物であるとは思えないほど、それぞれの側面が違った顔を持っている。
それらは眺めるだけで愉しませてくれる魅力を持っているが、僕が感じる一番の魅力はその造りに日本人という人種の気質が表現されているところである。
真っ直ぐな柱と柱の間隔が生む面に見る几帳面さ、漆喰、格子、すだれや木材といった素材とそれらの組み合わせに見る美への意識など、それらの日本がたったひとつの建築物に凝縮されている。
そんな道後温泉の本館は、2017年に耐震化の改修工事が予定されており、古びた風情のある外観が見られるのもそう長くはないかもしれない。