MASA884 Blog

クリエイティブな お生活。

2008年05月

天守閣へと上るべく、僕は天守への入り口へと向かって歩いた。

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入り口少し前あたりに立て札が立てられていたのを確認し、進む。
すると観光客の方々が、右側へ向かってカメラを構えていた。
「何だろう?」と思って、一歩踏み出しその先を覗いてみると・・



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琵琶瑚から彦根の街並みまでが眼下に広がる素晴らしい眺めがそこにあった。
感覚的にはそんなに高い所まで上ってきたという感じはしなかったけど、
実際にはけっこう高いところまで上ってきていたようだ。

素晴らしい眺めのひと時を堪能し、僕は天守内部へと立ち入る。。
入り口で靴を持ってあがると、そこは神聖な場所だといつも思わされる。

中は全体的に薄暗く、ところどころに電気による明かりが灯されているだけ。
なるべく景観を壊さないようにとの配慮だろうか。

入り口から少し進むと、現存する備品などがところどころに展示されていた。

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瓦屋根の先端に用いられる「鬼瓦」は、とても厚みがあって重厚さが伝わってくる。

そこから階段を少し上がり、一階にあたる部分へとやってきた。
順路どおりに廊下を進むと、壁の至る所に”くぼみ”が見られる。

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「狭間(さま)」と呼ばれるそのくぼみは、先端に取り外しのできる板があり、
戦闘時に、その板を避けることによって城内から鉄砲や弓矢で敵を攻撃できる仕組み。

これなら相手が逆に攻撃をしかけてきても、そう我が身に敵の攻撃が当たることはなかっただろう。

順路どおりに少し進み、広間から廊下を眺める。

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ISO1600にて、何とか手持ちで撮れた。

続いて、二階へと上るべく階段へと向かった。
ところが、階段へ着いてみてビックリな事実がそこに・・!

階段はめちゃくちゃ急な角度の造りになっていて、まるではしごのよう。。
設けられた手すりを持ってあがらないと、ちょっとした気が緩んだ隙には
後ろに転げ落ちてしまいそうだった・・^^;

更には頭上にも気をつけないと、頭をぶつけてしまうように柱が横切っていたので、
注意を払って二階へと上る。

二階も一階と同様の間取りが広がっていた。
違う部分と言えば、二階の広間には備品が展示されていたぐらい。

ゆっくり順路どおりに廊下を歩き、三階・天守閣へと上がることに。

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階段の脇にはこんな案内が置かれていた。
20年という年月を費やして生まれた彦根城、、実にお城の年齢は今年で「386歳」・・・!!
築400年近くが経っても、現存するだけに留まらず、こうして中を歩けるというのは驚異的だ。
とても高い建築技術を用いられていることが実感できる。

そして階段を上がり、僕は彦根城天守閣へと立った。

天守閣も間取りに大きな違いはなく、広間を囲うように廊下があるというシンプルなもの。
広さはそんなになく、伊賀上野城の方が広い。

ところが、この彦根城の魅力は広さではなく、その建築構造にあった。

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まるで波を打ったような大木が、ある部分は下側を。
そしてまたある部分は上側を通っている。

そんなまっすぐではない大木が、巧みに組み合わされ造られている。
一箇所一箇所を寸分の狂いなく合わせていく作業は、とても時間と手間が掛かったに違いない。。

ちなみに、以下は二階部分の広間と廊下の写真。
すべてにおいて二つとして同じ箇所はなく、その巧みさにはもはや唖然とさせられるだけだった・・。

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そうこうして造りをしばし眺めた後、僕は天守閣を後にし、再び二階へと降りる。
順路に従って進むと、先ほど書いた二階の広間にある備品の展示コーナーへとやってきた。


それでは、展示されていた備品をいくつかピックアップして紹介してみます。

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「瓦釘」

長さは15センチほどだっただろうか。
解説がなかったので、使い方がよくわからず・・^^;


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「平瓦」

とても細かく模様と文字が彫り込まれていた。
寛政九年は、西暦でいうところの「1797年」にあたる。


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「名称不詳」

肝心の名称を見るのを忘れてしまいました・・(爆)^^;
嘉永四年は、西暦では「1851年」にあたります。


こうして展示された備品を見終えた僕は、順路に従って廊下へ。

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すると、窓から入り込んだ日差しが、廊下や壁の一部を静かに照らしている。
この場所に来た時、ふとそれまで聞こえていた周りの音が消えたような気がした。
それまでどこかを見れば必ず視界には人の姿があったが、ここには誰もいない。
まるで時が止まったかのような不思議な感覚に、僕はシャッターを切った。


その後、二階から一階へ降り、出口へ向かい天守を後に。

こうして天守を拝観し終えた僕は、次に天守の周囲を散策してみることにするのだった・・


【第五話】へ続く・・・

ひこにゃんとのひと時を過ごした僕は、彦根城天守へと向かい歩き出した。

チケット売り場隣のゲートを通ると、すぐ石畳の階段が現れた。
木々の間から差し込む木漏れ日が、階段を点々と優しく照らす。

階段を上りきると、頭上を大きな橋が跨いでいた。

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下から覗くと、巧みに造られていることが一目瞭然。
橋の下を通り過ぎるとすぐにまた石畳の階段が現れたので、上る。

すると今下をを通ってきた橋を渡るところまでやってきたので、渡ることに。
途中、橋の上から”天秤櫓(てんびんやぐら)”を撮影♪

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汚れた壁が歴史の長さを言わずとも物語る。。

撮り終えると、橋を渡って門をくぐる。
城郭の門は不思議なもので、僕は門をくぐる度にワクワクさせられる。
当時は、今のように気軽にくぐれるものではなかっただろうと思うと、
とても重みがあって、好奇心が刺激されるからだ。

門をくぐって振り向いて眺める。
すると、なにやら入り口のようなものを発見した。
なんだろう?と思って近づくと、「天秤櫓(特別公開中)」と書いてある。
またしても”特別公開”がやってきた♪

ここでもせっかくなので、この機会に甘えて中を見物することに♪

中は窓の隙間から差し込む明かりだけで、とても薄暗い。
入り口をあがってすぐのところに、天秤櫓について解説の書かれたボードがあった。

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続いて、窓から外の様子を眺めてみる。

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当時ここで見張りをしていた人も、こんなふうに様子を伺っていたのだろうか。

更に奥へと進んでみた・・

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中はけっこう広く快適で、窓から差し込む太陽の明かりはアートな感じを醸し出す。


ひと通り見終えると、天秤櫓を後にして天守へとまた歩き出した。

すると、しばらく行ったところに、鮮やかな朱(あか)で彩られた和傘を発見♪

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遠目から見ても綺麗で目を引くが、その内側に入って上を見てみると、
内側は更に鮮やかな造り*^^*
骨組みも丁寧に作られており、綺麗に放射線状に広がっている。

その美しさにしばし見とれてはシャッターを切った。


少し歩くとまた門が現れたので、くぐる。
そして少し歩くと、目前に天守が姿を現した・・!

優雅で美しいその姿に、僕は考える間もなくシャッターをきった。

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今度は、松の木も入れて撮ってみる。

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松の木と城郭との相性は抜群だ♪


次に、天守へと歩み寄った僕は更にシャッターを切った。。

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瓦屋根が複雑に絡み合い、何層にも重なる造りは圧巻だ。

今度はシルエットで狙ってみる・・

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かなり眩しかったけど、太陽の位置を合わせて撮ってみた。
まるで巨人が立ち上がろうとしているかのようなその姿に、
僕は天守の秘めたる力強さや神秘さを感じずにはいられなかった。


そんな圧倒された気持ちを胸に、僕はいよいよ天守閣へ上ることにした・・

【後編】へ続く・・・

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クルマから降りた僕は、早速彦根城へと向かうことにした。

彦根城への入り口は3つあり、
それぞれ「追手門」、「表門」、「黒門」といった名がつけられている。

駐車場から近いのは「表門」と「黒門」の2つ。
今回は「表門」から入り、「黒門」から出てくることに決め、「表門」へ向かい歩き出した。

幅の広い綺麗なお堀に沿うように作られた道を歩く。
観光客は多く、城へ行く者、城を後にする者がしきりなしに行き交う。

もうすぐ表門かなと思って歩いていると、ふと横目にひとつの建物が現れた。


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建物の入り口脇に置かれた看板には、「馬屋(重要文化財)」と書かれている。
その名を聞くと想像がつきやすいこの建物は、その名が示すとおり「馬を常備した建物」。

普段は非公開となっているみたいだけど、運良く?特別公開中につき、
無料で中に立ち入ることができるようなので、入ってみることにした。


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入ってみると、入り口からすぐのところに作り物の馬が佇んでいた。
一頭当たりのスペースは、この馬の大きさからすると少し窮屈そう・・^^;
スペースは均等に割り当てられ、この馬屋では20頭ほどが収容できるものだった。


さっと見終え、馬屋もそこそこに表門へ向かった・・。

お堀をまたぐ橋を渡り、表門に到着。
そこから砂利道を少し歩くと前方に”チケット売り場”と”彦根城博物館”が現れた。

まずは、チケット売り場で「彦根城・玄宮園&彦根城博物館」のセット券を購入。
さて、博物館とお城どっちから回ろっかな、と思案していると、とある”モノ”が目に飛び込んだ・・


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「”本日のひこにゃん”案内板」

そうそう、彦根城と言えば「ひこにゃん」がいたんだ。。
少し前にテレビのニュースとかでよく見かけていたので、その存在は知っていた。
だけど、テレビで見る限りは「可愛いな〜」というぐらいの感想で、
僕自身どちらかというとあまり興味は持っていなかった。

ただ、せっかくだし開演時間までもう少しだったので、
”本日のひこにゃん”ショーを観てみることに。

場所はすぐそこで、ちょうどチケット売り場の向かい側にある広場。
開演時間までまだ15分ほどあったので、ビデオカメラを用意して
僕は噂の”ひこにゃん”を待った。

この時点での観客はまだ20〜30人ぐらいだったけど、
開演時間が近づくにつれ、みるみるその数は増えていき・・
最終的には100人以上に達していたんじゃないだろうか。

ひこにゃんんが世間の注目を浴びてから、もうしばらく経っていたこともあり、
人気は落ち着いたのかなと思っていたけど、その人気は未だ衰えずといった感じ。

そして時計の針が開演時間を迎えようかとしていたとき、
広場入り口の方から黄色い歓声があがった・・!


それでは、ひこにゃん登場のシーンからパフォーマンスまでを動画にてご紹介です♪^^




みんなに手を振ったり愛嬌いっぱいに仕草で応える”ひこにゃん”。
短い足でテクテクと首についた鈴の音を鳴らしながら歩いて、
可愛さ全開かと思いきや、カメラにハートのぬいぐるみを押し付けてきたりと、
少しいたずら好きで小悪魔的な一面も^^
それまであまり興味のなかった僕は、一瞬にして心を奪われたのだった*^^*

カメラを向けられてはその場で止まって、ひとりひとりにポーズをとったりして
サービス精神満点のパフォーマンスが端から端まで続いた。
そして、ひととおりパフォーマンスが終わると、
今度はひこにゃんと一緒に記念撮影ができる撮影タイムに。

たまたま僕の居た場所の方が先頭となり、運良く順番は2番目。
普段なら周りに見られながらというのは恥ずかしいところだけど、
子供心が完全に理性を上回ってしまっていた僕は、
そそくさとスタッフさんにカメラを渡し、年甲斐もなく記念撮影^^;

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周りの方々には笑われてしまったけど、この写真は旅の宝物のひとつに

写真を撮ったあとも少しひこにゃんを見守り、僕は彦根城天守へと足を向けた・・。


【第三話】へ続く・・・

2008年5月17日。
この日は、滋賀県の彦根まで旅をしてきた。

このところ、城郭(お城)に興味を持った僕は、
現在関西圏を中心とした城郭巡りを旅のテーマにしている。
そこで、前回の伊賀上野城に続き、今回は滋賀県は彦根にある「彦根城」へと、
旅の行き先を決定。
天気の良いこの日を狙い、旅へとでかけることにしたのだった。。

今回は映像(動画)も撮ろうと思い、ビデオカメラ(DV)も持って行くことにした。
これは、旅の道中などを映像でも記録し、カメラでは伝えきれない部分を動画で撮ることで、より旅記録を充実させたものにしてみようとの試み。

”とにかく色々思いついたことは試してみる。”
これは、僕が旅に託す思いのひとつでもある。

機材のバッテリー確認や荷造りなどの準備を終えると、自宅を出発。
彦根への旅は幕を開けたのだった・・


今回のルートは、京滋バイパス「宇治西I.C」から高速道路に乗り、
「彦根I.C」までを目指すルート。
まずは、京滋バイパス「宇治西I.C」を目指し、クルマを走らせた。

奈良からは国道24号線をひたすら北上し、京都は宇治市内を目指す。
宇治市内へ入ったあたりで渋滞に巻き込まれたが、「宇治西I.C」から京滋バイパスへ。

まるで満員電車からやっと降りることができた時のような解放感に、
僕はアクセルを踏み込んだ。
バイパスに乗ったら後は快適な道の旅の始まりなのだ♪

初めて走る道。
間違えないようにジャンクションをやり過ごす。。

しばらくして少しお腹が空いてきたので、
昼食と休憩を取るためにサービスエリアへ入ることに。
ちょうど「草津S.A」がもうすぐのところを走っていたので、「草津S.A」に立ち寄った。

草津SA


少し時間が押し気味だったので、軽めの昼食と休憩を取る。
そして、ここ草津S.Aから彦根城までの道のりをビデオに撮るため、
車内にビデオカメラをセッティング。

準備ができたところで、録画開始ボタンを押して草津SAを出発^^
彦根城目指し、また走りだしたのだった・・。

それでは、以下に草津SA〜彦根城までの道のりを車載映像で紹介します。
道中のコメントなどテロップで書き込んでいますので、是非ご覧いただければと思います^^
(↓クリックすると再生が始まります)




「草津S.A〜彦根城までの道のり 」

草津SAから彦根城までの約40分の道のりを、10分程度に編集したものです。
冒頭には、簡単なオープニングタイトルも制作し、取り入れてみました。


駐車場が混んでいて、停めるまでにやや時間がかかったものの、無事に「彦根城」へ到着。

クルマから降りた僕は、一呼吸して彦根の空気を吸い込む。
そして目前へと迫った彦根の城に、気持ちを高ぶらせるのだった・・。


【第二話】へ続く・・・

試行錯誤の末

旅日記の公開に向けて、写真や動画の準備をせっせと進めていたところ、
ふと横を見たら愛犬がこんな有り様に・・^^;

犬の手も借りたいけど、これじゃ声をかける気にもなれない。T▽T

思えばここ数日すっかり暑くなったせいか、
色々と体勢を変えては一番涼しい体勢を試行錯誤していた愛犬の柴犬。

最終的にたどり着いた先は、”コレ”だった。

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